AI野球教室運営の長谷川です。
スランプを脱出するにはどうしたら良いですか?といった質問をこれまでに何度か受けました。
スランプとは、平常時に普通にできていたことが一時的にできなくなってしまう状態とします。(何度も連続してミスしてしまう、良い当たりが出なくなるなど)
これはプロ野球選手でも少年野球でも同じです。
プロ野球選手の場合は動作の「許容範囲が狭い」、少年野球の場合はある程度「許容範囲がある」というだけでスランプはどの野球選手にも同様に存在するのです。
次に、スランプの要因を分解して考えてみると、スランプには
- 技術的・肉体的要因
- 精神的要因
の2つがあります。
技術的・肉体的要因というのは、たとえば「ひじを痛めている」「ひざが痛い」「爪が割れている」「そもそも技術が身に付いていない」などです。
これは、体を休める/傷を治すとか、技術を身に付けるしかありません。
AI野球教室でフォーカスしたいのは精神的要因からくるスランプについてです。
例えば小さなミスを1つしてしまったとき、「次失敗したらどうしよう」とか「監督からきつく怒られて委縮してしまった」ことなどの「強いストレス」を感じると、体は前と同じようには動いてくれなくなります。
野球はサッカーのように時間が流れていくスポーツではなく、場面/局面が何度もうねりの様に繰り返してきます。
1つのプレーが試合を決してしまうこともしばしばあり、場面ごとの緊張感・プレッシャーは他のスポーツよりも大きいと思います。野球は一層メンタルが影響しやすいスポーツなのです。
野球では、少し腕や指の使い方が変わるだけで結果が大きく左右されてしまいます。その細かな動作をするためにメンタル面はとても重要です。
ピッチャーでは指先のかかり具合でストライク/ボールが変わってしまいますし、バッターでも手首を返す位置、右ひじの使い方、前足の使い方、重心移動など1つが少し違うだけで結果が大きく変わってしまいます。
子供たちは1つのミスやトラウマから、簡単にスランプ状態に入ってしまいます。だからこそスランプを脱するための教え方は方法を指導者、親御さんに伝えなければいけません。
スランプを図式化すると下図のようにあらわせると思います。
「スランプに陥るきっかけ」が続くと、「スランプ状態」に陥り、「スランプ」を脱するきっかけによって平常時のパフォーマンスに戻っていく。という流れです。

指導者や親御さんに求められるのは、「スランプに陥るきっかけ」を減らしてあげて、スランプに入ってしまったら「スランプを脱するきっかけ」を多くつくってあげることです。
私たちは、このような考えに基づき、指導者がスランプをケアするアドバイスができる仕組みを構築中です。
近日中にまた状況をご報告させていただきます。
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